はじめに
インドの経済発展は順調で、人口も世界一の国となるなど勢いのある国です。ですが、インドでは様々な製品がまだ日本の品質と比べて残念なものが多いです。
そこで、インドに赴任が決まった方々がインドで生活するうえで困らないよう、インドの製品一般の個人的な感想をお伝えすることで事前に準備・心づもりをしてもらえるよう、それぞれの物品について使ってみた感想を記録します。参考にしてください。
生活用品
コロコロ(粘着ローラー)、縦型の物しか売っていない。横型の物は売っていないし、大きさも違うので慣れたものが使いたければ日本から買ってくるとよい。慣れれば縦型でも何とかなるが、広い範囲をきれいにしようとすると縦型は不便。
クイックルワイパー
インドでは売っていない。ホテルやサービスアパートメントに住んでいるか、メイドを雇えば自分で掃除をすることはないかもしれないが、そうでない場合は大理石の床にクイックルワイパーは掃除がはかどるだろう。ただ、シートがかさばるのでスーツケースに入れて持ってくるのは大変だと思う。
プラスチックの洗濯ばさみ
挟むために開こうとするとプラスチック部分が破損する、金具がはじけ飛ぶなど。たくさん購入して生き残るやつを使うが、いずれそれらも破損していく。特にインドでは夏場の日光が強力なので直射日光を浴びる場合は劣化が激しい。金属製(ステンレス)のものは比較的頑丈だが、それも特にばね部分がすぐに錆びる。半年程度の使い捨てと考えて購入するつもりで購入。
洗濯ネット
様々なサイズの物は売っていない。大きいものだけ。買おうと思えば買える。
手指用消毒液、ウェットティッシュ
インドでも購入はできるが何かしら匂いがついている。これが結構強烈についているので、食事をする前に使うと料理の味やにおいを邪魔する。買って持ってきた方が無難。人によっては気にならないかもしれない。気に入る(気にならない)匂いの物を見つけられれば日本から買ってくる必要はない。
歯ブラシ、
もちろん売っているのだが、ヘッドの部分が大きい。日本で売っているもののように小さいものはあるにはあるが、種類は少ない。細かい毛先の物はない。
歯磨き粉
歯磨き粉は種類が少ない。歯肉炎予防とか特定の効果がありそうなものは売っているが、化学薬品ではなくアーユルベーダ的、日本でいうと漢方的なものが多い。効能もそれほどしっかりと説明されているわけではなく、「悪い口の中の状態」→「この歯磨きで歯を磨く」→「きれいでヘルシーな歯」といった説明程度。どの成分がどの効果があるのかははっきりと書かれていない。そもそもインドでは効能が英語で書いてあっても英語が読める人が結構少ないのでそんなに効能をうたう効果はなく、それっぽいパッケージであることが重要なのだろう。英語で書くことをあきらめるというよりは薬事法により何か制限がされているのかもしれないが。実は非常に細かい文字で成分が書かれてはいる。それがどういった作用があるかは別に調べる必要があり不便。
洗濯用せっけん
粉石鹸が一般的で液体せっけんの普及はまだだろうと思っていたらまさかの固形石鹸が一般的だったりする。洗濯機が一般家庭には普及をしていないのだろうか。固形石鹸はたくさん種類がある。
粉せっけんもいくつか種類はあるし、一般的に手に入るので購入には困らないが、日本ほど多様ではない。最近は抗菌作用のあるものも出てきている様子。
雑巾
売っていない。これは日本独自のもの。適当な布を購入して使う。Market99といった100円ショップのようなお店があり、そういったところで5枚セット170円ぐらいで購入できる。値段は99ルピーというわけではなく普通に値付けされている。
インド人はもともとはナチュラルな白さのこの布巾を黒ずんだ灰色になるまで使い続ける。物持ちがいいのはよいことのようであるが、結局のところ汚れがしみ込んでいる布でそこら中を拭くことになるので、清潔感があるとはいいがたい。メイドさんがいる場合などは定期的に布を変えるように伝えるほうが良い。