文房具
文房具の質は日本と比べ総じて低いのが正直なところです。仕事をするうえではよく使い日常に触れるものなので、違いを感じやすくなります。文房は長く使えるものなので、よく使うものは日本から持っていくことをお勧めします。
それぞれの一般的な特徴をお伝えします。
ペン
ペンは非常に安価で売っています。25本セットで100ルピー(170円ぐらい)のペンなどもあり、手に入らないということはありません。また、インドで実施されるイベントなどに参加するとペンなどを無料で入手することができます。残念ながらそういったペンの多くはすぐに書けなくなる、発色が悪い、書き心地が悪いといった理由で長期間の使用に耐えうるものではありません。その場で使うには問題ないことが多いですが、翌日には書けなかったりしますし、微妙にペン先がまっすぐでないため書いていてストレスを感じるケースもあります。また大量に売っている場合は個人としては買いにくいです。多分一生かかっても使いきれないぐらいの量です。
日本と同じぐらいの値段のペンはどうかというところですが、こちらもやはり日本のものと比べるとインクののりが悪い、バリが残っていて手にあたるといった使いにくさを感じます。ペンについては日本から数本持ってくるとよいでしょう。
また、インドでサインをするときは黒よりも青のインクが好まれるようです。青のペンも用意しておくといいと思います。特にサインをする際は青インクが必須です。サイン用の万年筆もあるといいでしょう。
のり
のりはスティックタイプのものも液体タイプのものも売っています。日本のものに比べて粘着力は弱く、乾きが悪い印象です。若干においがする気がしますが、気のせいかもしれません。たっぷりとつければしっかりとくっついてくれますので、大目につけるのがよいでしょう。のりは消耗品なので日本から持っていくとかさばってしまいます。インド製のものでも使えますので日本から持っていく必要はないと思います。
カッターナイフ
日本には小さいカッターナイフも売られていますが、インドでは見つかりませんでした。工具ボックスの中に紛れていても違和感のない大型のカッターはよく見かけます。切れない、刃を折ろうとすると切れ目に沿ってではなく別のところで折れることも多いですが、何とか使えはします。
ハサミ
日本のものと比較すると切れない印象です。ただ問題なくは使えます。
定規
でかすぎる、分厚すぎる、30センチで1ミリほどずれがあるなどメモリが不正確なものがあります。最近日本でも長さの違う定規が売られていたり、配られていたといったことがありますが、インドではそれが通常です。正確に何かを図りたいなら日本のしっかりした物を買って持っていたほうがよいでしょう。線を引くだけ、大体長さが分かればいいなら問題ありません。文具ではなく工具では正確なものが売られているかもしれないが確かめていません。
油性マジック
指でこするとすぐ消えてしまいます。日本のマーカーはすぐには消えないので質は全然違います。事務で使う分には問題ないが、子供の学校用品などに名前を書いたらすぐに消えてしまうでしょう。
万年筆を使っている人はそのインキ
高級なペンの純正インクをインドで買うと日本で買うのと比較して非常に高いので、日本で買ったほうが良いです。万年筆自体を買おうとするとそれもまた高いです。輸入品は総じて高くなります。
消しゴム
消えにくい、紙が汚れる等であまり性能はよくありません。普通はそんなに消耗しないので、日本で買って持って行った方が良いのではないかと思います。
ホッチキス
インドのものは、日本で30年前に売られていたような質のもの。固く、留めるのに力がいります。針の先が大きなカーブを描いていて、資料をまとめると一か所だけが盛り上がっていくような大昔のものです。インド製のものでも使えはしますが、閉じるたびに手に衝撃を感じるなど使いごこちが悪いです。たくさんホッチキスを使うなら持って行った方がよいが、そんなに使わないならあえて持っていくこともないかと思います。
ホッチキスの針はやはり質が悪いです。よく曲がってしまい失敗する、すぐに錆びるとうです。明らかに日本で売っている物の質が高いです。一応同じ規格のものは売られているので、気にしなければインド製のものでもいいです。
付箋
粘着力が弱く、紙質が悪く薄いのか水性ペンで書くと次のページににじむ、放置していると紙の端が丸まっていく等使いにくいです。粘着力の弱さは致命的で、使い物になりません。日本で売られているもののほうが無難に使いやすいです。
ゼムクリップ
日本だと様々なサイズのクリップがありますが、インドでは日本でいうと中サイズぐらいのものがあるだけで、他のものは手に入りにくいです。
注サイズのものも大きい割に挟む力が弱い、すぐに錆びる、微妙にとがっているので挟むとき指が傷つく等で地味にストレスを感じます。たくさん事務仕事をするなら持って行った方が良いです。気にしなければ気にしない。
シャーペンの芯
インド製のものは硬すぎて薄い、すぐに折れます。絶対に日本製が良いです。持っていくべきです。
鉛筆
硬すぎて色が薄い、すぐに折れるし、外側の塗装もすぐボロボロになる。特に硬さによって使用に耐えないです。絶対に日本製が良い。シャーペンか鉛筆は持っていくべきです。お子さんがいて鉛筆をよく使うのなら鉛筆は必ず準備をしてください。
紙ファイル(二つ穴のあるもの)
存在するが、きれいなものを見つけるのは至難の業です。普通にカビが生えたものが売っている、二つ穴に紐で通す、留め具の金属が非常に大きい、留め具がばねになっていて面倒等効率が悪い製品しかありません。かさばるので日本から持参することは難しいかもしれないが、少しでもあると便利ではあると思います。
クリアフォルダ・ファイル
売ってはいるけれど、日本の者に比べてコシのないものしかありません。へにゃっと曲がってしまうやつです。日本にも同様のものはあるが、インドではそれしか見つけられませんでした。
セロテープ
すぐに切れるし劣化します。輸入品は質がよいが高いです。わざわざ日本から持ってくるほどでもないですが、覚悟はしておく方がいいです。
養生テープ(緑のやつ)
売っていません。白色の物などが売っているが剥がすと後が残ったりする、普通の生活では使用しないので持ってくることもないと思うが、存在しないことは覚えておくとよいでしょう。
ジップロック
(文房ではないかもしれないが)手に入りにくいです。小さいジップロックのようなものはありますが、留めるところが細すぎて非常に開けにくく、しめにくいです。
修正テープ
修正液は探していません。テープは売っているが、日本のものと比べすぐに途切れてしまい使いにくい。インドではあまり利用しないのだろうと思われます。日本でもあまり利用されることはなくなってきていると思うので、わざわざ持ってくる必要はないと思います。
朱肉
インドでは判子は使わないので売っていません。万一使う場合は忘れずに持ってくるように。
穴あけパンチ
日本で30年前に売られているような、金属性の武骨なものをよく目にします。二つではなく一つの穴をあけるものもあります。紐でファイルするのがまだ一般的なのでそれでもかまわないのだろうか?
また、これらはどこで手に入るかというと街の文房具店にあります。日本では文房具はスーパーの一角やコンビニなどでも購入できますが、インドでは文房具店に行かないといけません。ショッピングモールにも文房具店は入っていないことが多く、街の文具店に行く必要があります。
電池
街の電気屋さんに行く必要があります。インドにもヤマダ電機やコジマ電気のように大きな電化製品のお店がありますが、テレビ、スピーカー、パソコン、携帯付属品、白物家電は売っていながら、電池は売っていないことがほとんどです。パソコンは売っているのにLanケーブルは売っていないということもあります。欲しいものがあったらいろいろな種類のお店を回る必要があります。